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賛成討論 令和2年度一般会計補正予算について(主に新型コロナウイルス感染症対策) 神谷修平議員(2020年4月議会)

地域政党京都党市会議員団は,議第50号 令和2年度京都市一般会計補正予算について賛成をしておりますので,会派を代表して討論を行います。

討論の前に、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりなられた方々に哀悼の意を表します。また、日々ご対応にご尽力いただいている職員の方々、医療従事者をはじめとする皆様に、心より敬意を表します。そして、様々なご協力をいただいている市民の皆様、事業者の皆様に心より感謝申し上げます。

今回の補正予算では、政府の「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」を活用し、「感染拡大防止対策」と「市民生活・中小企業等の下支え・支援」を行うものであり、大変重要なものであると考えております。
一方で、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化には懸念を感じるところです。今後更なる支援のための予算が必要であると考え、会派として意見を述べさせていただきます。
今回、緊急事態の中で、本市の財政調整基金が枯渇していることで、独自の支援策をスピード感をもって打ち出せなかったことは反省しなければなりません。財政調整基金を活用した対策が打てない以上、当初予算の大幅な見直しを行い、減額補正による財源捻出は必須です。
現状、減額補正により捻出できる財源を数億円規模と見込んでいるようですが、今年度は大幅な財政収入減になることは必須であり、様々な支援をすることを考慮すると、更なる見直しが必要であります。5月議会に向け、今後もさらなる減額補正の見直しの中で、財源捻出がされることは伺っております。しかしながら、規模感が数億円と小さいことが懸念されます。少なくとも50億円規模の財源捻出を目指していただきますようお願い致します。
予算の見直しにあたっては、局内だけで組み直しを行うのではなく、本市全体での組み換えと捉え、新型コロナウイルス感染症対策に緊急性を要する局、事業へ予算計上を行うことを求めます。
また、宿泊税は大幅な減収が見込まれます。現状、宿泊税により財源を充てている事業においては、その財源確保が見込めないことを予め想定し、可能な限り事業の縮小、見直しが必要です。また、当然ながら当該事業においては、財源捻出の枠組みには加えるべきではないことを申し添えておきます。
併せて新型コロナウイルス感染症で、影響を受けた方々や団体を支援するための基金を創設してはいかがでしょうか。大阪府では、新型コロナウイルスの治療にあたる医療従事者を支援するための「コロナ助け合い基金」が創設されました。京都市でも基金を創設し、この国難に対し、多くの協力を募り、新型コロナウイルス感染症によって困窮している人たちに対して更なる支援を行うことが望ましいと考えます。

PCR検査の拡充対策において、京都府でもドライブスルー方式を導入されることになりました。医療従事者の安全を守り、作業の効率化を進めることができ、有効な手段であるとされており、京都市においても府と連携の上更なる拡充を求めます。

また、医療崩壊を防ぎ、PCR検査を積極的に進めることからも、軽症者や無症状者の宿泊施設受け入れが始まったことは大きな前進です。京都で900室確保に向け導入を進めることに伴わせて、病院では陽性患者療養のための環境整備において、急変時への対応や円滑な看護の観点から独自で確保を検討する動きもありますので、医療機関への助成も含め対応をお願い致します。また、感染症蔓延の中、いま災害が発生すると避難所クラスターの危険が襲い掛かります。療養施設としての宿泊施設の確保と同時に、災害時に個別避難ができるよう協定を結んでいただくことも強く要望致します。

外出自粛により打撃の大きい飲食業や小売業、宿泊業、サービス業を救済し、地域経済を回して行く観点から、飲食店等サービス業支援に向けての、サイト構築援助・ふるさと納税・デリバリークーポンなども積極的に打ち出していくべきであります。新型コロナウイルス感染症緊急対策として開設された京商支援サイトは大変良い取り組みであります。今後はさらに掲載事業者を増やし、お菓子やお弁当、お総菜など、カテゴリーに分けて検索できる仕組みも取り入れていただきたいです。さらに、ホテル宿泊券やレストランの「前売り券」といった形での販売や、ふるさと納税返礼品にこの「前売り券」を盛り込むことも要望いたします。

最後に、この間、学校休業となっており、約2ヶ月間、子どもの学習の場が失われております。5月6日以降も休校措置が延長される可能性も否定できず、更に長期化する恐れもあります。子どもの発達期における学習機会の損失は、子どもたちの学力に大きな悪影響を与えかねません。現状も家庭学習のフォローをすることになってますが、学校ごと先生ごとにフォロー体制にムラがあり、十分とはいえません。早急に体制を整えていただくことを要望します。また、導入に課題があることも承知ですが、長期化に備えオンライン授業などの導入を真剣に検討して頂き、子どもたちの学力の担保は優先順位の高い問題として最大限の努力をお願いいたします。
そして、小さな子供がいる家庭で、両親が陽性となり、さらに周りにサポートできる方がいない場合の支援体制を整える必要があります。
子供達の受入れ先の確保などの検討をお願いいたします。

以上で賛成討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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