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賛成討論 京都市美術館ネーミングライツについて 

地域政党京都党市会議員団は「京都市美術館の再整備に関する決議」について賛成の態度を表明しておりますので会派を代表して討論を行います。

建物の整備費用やその運営費について民間企業が建物の命名権を取得することによって一部負担するネーミングライツの手法についてはかねてより賛成してまいりました。けれども、決議の内容にもある通り「美術館に民間企業の名前を付けることに対する危惧、議会への関与の在り方」については指摘せざるを得ません。

特に問題なのは予算設定の見通しの甘さです。本件の建設費について100億円かかると伺っておりました。しかし、ふたを開けてみると約100億円だった建設費が、入札が不調に終わり約100億円から約130億円にまで膨れ上がる可能性が出てまいりました。今回の予算100億円という金額の見積もりや積算が本当に妥当だったのかということも精査すべきであり、今後すべての施設整備における予算額の精度を上げるべきであります。さらに、私たちは以前からすべての事業について「この事業がしたいから、これだけの費用が必要」という考え方ではなく、「これだけの予算しかないから、できる範囲内の事業をする」という考え方に立つべきだということを申し上げてきました。今回の再整備についても、工期や建物の仕様よりも「限りある予算」についてより意識していただき、その予算内でできることの中から優先順位をつけて取り組むべきであると指摘いたします。

さらに、ここで今一度考えなくてはならないのは、京都市はとうとう美術館の再整備費用を捻出するために京都市美術館の命名権を譲渡した重みです。過日行われたくらし環境委員会でこの点について指摘をしたところ、理事者からは「ネーミングライツはあくまで愛称をつける権利であり、条例等では京都市美術館という名前はなくならない」と答弁でありました。いくら京都市美術館という名前は残るとはいえ、「京都勧業館」のことをほとんどの市民がその愛称の「みやこめっせ」と呼ぶように、これから美術館の広報については「京都市京セラ美術館」という名前でリリースされ、市民認知も「京セラ美術館」に代わっていくことは明白であります。

これまでの議論の中で、ネーミングライツを適用できるものとできないものとの線引きが非常にあいまいであり、美術館という公共性の高い施設にまで適応できるのはいかがなものかということも問題点として挙げられていました。私たちも歴史ある「京都市美術館」の名前が変わってしまうことへの懸念・心配の声は頻繁にお聞きします。一方で、これ以上建物の再整備に対して市民の負担を強いるわけにはいかないという面もあり、今の京都市の財政状況について考え直すためにも苦慮の末、容認をするものであります。そのためにも、京都市の財政は「実質収支黒字」であるということだけを喧伝するのではなく、施設整備費が支払えないほど財政が火の車である事をもっと認識いただく契機にすべきであります。

負担を先送りにしてきた市政そのもののあり方を改めるとともに、他の事業に比べコスト意識や費用対効果の考えが薄れがちである文化芸術事業においても、省ける無駄は省き、効率のよい運営を行わなければなりません。今までの経過を反省するとともに今後は議会と十分な議論を行い、再整備を終えた美術館が市民の皆様から大きな評価いただけるように取り組むことをお願い申し上げて賛成討論といたします。

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