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代表質問 江村理紗議員(2015年9月議会)

右京区選出の江村理紗でございます。京都党市会議員団を代表致しまして平成26年度決算における一般質問を致します。

それでは四条通りの歩道拡幅事業について述べます。

<現状>

現在四条通りで実施されている歩道拡幅工事は、歩くまち・京都総合交通戦略のシンボルプロジェクトとして位置づけられ、まちなかのにぎわいの創出を目的として昨年11月より工事が進められてきました。現在では歩道拡張のラインは完成し、歩道空間にはアスファルトから敷石への張り替えが進み、ほぼ完成の形が見えつつある状況です。

<工事が進むうえでの市民の声>

この事業は京都市が目指してきたとおり、バス停待機スペースが広くなったことや歩きやすくなったとのお声も多数あります。京都市に届いている市民からの御意見では、「交通渋滞がピークとなっていた3月から4月において、3月には34件、4月は67件、特に4月前半に43件と集中していたが後半からは徐々に落ち着いてきている」とのご報告を受け、市バス事業に関してのお客様からのご意見・ご要望においても各月の受付件数は例年とさほど変わりはなく、今年度に入って3月から6月にかけての四条通りの歩道拡幅事業の影響による渋滞に伴う、市バスの遅延にかかるご意見数は計26件に留まっていると伺っています。
しかしながら、四条通りを利用する市民からは特に春の桜のシーズンに大変な交通渋滞が発生したことから、「バスに乗っても、『歩いた方が早い』とアナウンスされる」や「四条通りにますます近づかなくなった」などの声が寄せられ、現在でも車道空間だけでなく歩行空間においても不満の声が拭えません。 
そのため、実際に四条通りを利用される市民の方々がどのように感じておられるのか、政策主導ではなく利用者目線に立ち返って率直なご意見を伺う必要性があるのではないかとアンケートを実施致しました。

<アンケートの実施>

パネル①
9月市会 代表質問 京都党 江村理紗1

四条通歩道拡幅事業に伴うアンケートは、8月24日から9月12日まで二十日間をかけて行い、四条通への日常的なアクセス方法や新たな歩行空間の印象、並びに今回の拡幅工事全体の印象など、複数の項目にわたって伺いました。市民の率直なお声を伺いたいため、聞き取り方法は対面型無差別抽出を基本とし、烏丸通りから河原町通りまでの四条通りを利用されておられる方に私たちが直接お声掛けさせていただくかたちで実施致しました。歩行者の方、車を運転する方、バスを利用する方、いろいろな目線でのご意見を伺う中で、おぼろげに捉えていた民意をより鮮明に捉える機会となりました。改めてこの場をお借りして、四条通歩道拡幅事業に関するアンケートにご協力いただいた多くの皆様に感謝申し上げます。また、街頭アンケートと同時にWEBでもアンケートを行い、660件を超えるご回答を頂きました。このことからも四条通の拡幅事業の関心度は非常に高いことが伺えます。今回はデータにバラツキが出ないよう対面アンケートのみを使用し、ご報告致します。

<アンケート結果>

街頭アンケートでは、二十日間で1,075件のご協力を頂きました。
先ず、京都市の推奨する、歩いて楽しいまち「歩くまち京都」戦略についての認知度は58%と、市の広報は一定市民に届いていることが分かります。続いて、拡幅事業がなされるのをいつ知ったかにおいては、54%が「工事着工が始まる前から」とお答えになり、街頭アンケート実施での肌感覚ではその半数程度は工事着工直前の各社新聞報道で知ったとのお声が多かった印象です。また、四条通りへ普段、車やタクシーを利用してこられる方は全体の25%で、そのうち80%が四条へのアクセスがしにくくなったと答えられました。また、拡幅以降「車やタクシーで来ないようになった」方は41%で、その過半数は四条に行く頻度が下がったと答え、同様に以前より四条へ「買い物に行きにくくなった」と答える方が目立ちました。なお、「アクセスがしやすくなった」、「買い物に行きやすくなった」との回答は5%以下に留まりました。それでは次に、公共交通ではどうかにも着目すると、四条通りまでのアクセスにバスを利用されている方は全体の25%を占め、「バス停が分かりやすくなった」と回答された方が7.3%おられたものの、拡幅工事を経ての質問においては、肯定的・否定的な項目を均等に設けている中でも「アクセスに時間がかかるようになった」が57.7%、「バスが時間通りに来ない」と回答される方も33.3%と突出する結果となりました。非常に残念なことに、「バスが時間通りに来る」は2.2%で、何より今回の拡幅工事の一つの象徴でもありますバス待ちスペースの拡張に対しても「バス停が広くなった」にチェックをつけられた方はわずか14.3%に留まりました。しかしながら、四条通りが「歩きやすくなった」とお答えになられた方は54%と過半数を上回り、ここからは歩行空間においては概ね肯定的な評価が集まっていると読み取ることができます。そして、今回の「にぎわいのあるまちづくり」という目的においても肝心となる、「今回の歩道拡幅事業によって四条通へアクセスする頻度は以前と比較して変わったか」という質問には、「頻度が増した」が5%、「頻度が減った」が28%、「変わらない」が63%となりました。この結果を世代別で掘り下げてみてみますと、「頻度が増した」と答えた方は電車・バス・徒歩といった手段でアクセスし、70代に次いで40代が多く、一方の「頻度が減った」と答えた方はこれまで車・バスの手段でアクセスしていた40代、50代で渋滞を避けるといった理由で四条通りに足が遠のいてしまったのではないかと考察できます。

パネル②
9月市会 代表質問 京都党 江村理紗2

また、このアンケート結果をもとに世代や行政区別でのクロス集計を行ったところ、四条通りの拡幅に対して「今のままで良い
と多く回答されたのは京都府下と他府県にお住まいの方で、市内全行政区では「もとに戻すべき」とのお声が最も多い結果となりました。特に、当該地である下京区では「今のままで良い」がわずか13%に留まったことは特筆すべき課題でもあります。下京区では、徒歩で四条を訪れる方が4割程度おられ、アクセスの利便性ではなく迂回する車が四条界隈の南北・東西に多く流入したことによる不満の声が非常に多いことが伝わってきます。四条を徒歩で訪れる割合の多い東山区民を除き、自転車や車だけでなく公共交通のバスでのアクセスが多いほぼすべての行政区で元に戻すことや改善を求める声が「今のままでよい」といったご回答の倍以上に達する結果となりました。
 いろいろと申し上げましたが、全体で見ますと四条通の歩道拡幅事業は「元に戻すべき」が38%と最も多く、それに次いで「今のままで良いが改善すべき」が27%、「今のままで良い」が23%と、何らかの改善または廃止を求める声が65%と、現状容認派の3倍近い数字になっております。この状況は決して無視できるものではありません。この結果を受けて市長はどのようにお考えですか?これぞまさに民意と捉えますがいかがでしょうか

<京都党の考え方>

この結果を受けて見えてくることは、“賑わいのあるまち、歩いて楽しい街”というスローガンは今後の京都市の目指す方向性として既に広く市民に受け止められているものの、シンボルプロジェクトである四条通歩道拡幅事業においては、現在の公共インフラの整備状況ではスムーズにアクセス方法をシフトできないために、日常生活に支障をきたし不満につながっているのではないでしょうか。「元に戻してほしい」と望む方においても、「ここまで工事をしてしまったものは仕方ない」とのお声や、「せめて現状課題への改善を検討して欲しい」と願う声が少なくありません。そもそも、拡幅工事によってバス事業における停留所への補導員配置や路線変更があること自体、支障をきたしていると言わざるを得ません。
そこで、京都党としては、現在本市から提案されている是正策以上に、抜本的な改善策を打ち、市民の違和感を払拭する必要性があると考えます。

◎歩行空間改善策

パネル③
9月市会 代表質問 京都党 江村理紗3

先ず、歩行空間について申し上げます。歩行空間には、屋根の拡張を求める声が非常に目立ちました。京都市では、アーケードの屋根は四条繁栄会のものであるため拡張は検討していないとお聞きしていますが、実際に歩かれる多くの利用者からは「歩道を拡幅したのに屋根がひろがっていないので、雨や日差しを避けると自ずと以前の幅の部分で歩くことになる」との声が聞こえてきます。屋根と景観の問題を重視するなら、いっそパリのシャンゼリゼ通りやミュンヘンのノイハウザー通りのように取り払ってしまうことも考えられますが、利用する市民ニーズや雨に濡れない街を重視すれば、せっかくの歩道幅を存分に機能させるためにも屋根を拡張すべきではないでしょうか?現状では残念ながら市民からは「中途半端ではないか」との厳しいご意見が多くございます。市民の声を踏まえ、改めて四条繁栄会とも積極的に話を進めるべきと考えますが市長のお考えをお聞かせください。(祇園祭りの鉾への配慮もあるので、歩道拡幅部分だけでも屋根を設置できないか)
また同様に、四条を歩かれる市民からは烏丸~河原町間の地下道をこの機に今の百貨店への地下入口以外にはテナント等が入っていない状態から何らかの手を加えて欲しいという声も目立ちました。エキチカのように店舗で賑わうことが求められていますが、すぐにクリアすることが難しければ、例えば動く歩道の設置や、地上から地下につながるルートをもう少し目立たせて分かりやすくするなどの策を検討してはいかがでしょうか?この地下道は阪急が所有するスペースではありますが、“歩いて楽しい、賑わいのある街”を目指すには地上だけでなく地下や空中も含め空間全体を捉えた街づくりが望ましいと考えます。そのうえで民間企業や団体ともさらに強力を求めた上で進めていただきたいと思います。

◎車道空間改善策

パネル④
9月市会 代表質問 京都党 江村理紗4

続いて、交通渋滞の緩和策について述べます。まずは計画時から渋滞を引き起こす可能性があるとの指摘の多かったテラス型バス停について、バス停車中に後続車が止まらざるを得ない状態は車の通行量が多い時間帯は四条河原町や四条烏丸の交差点まで渋滞を引き起こす原因にもなっており、またドライバーの心理的にも不満が募りやすい状況です。9月25日午前11時から12時にかけて大丸前のバス停を1時間観測したところ、西行きで275台中62台(22.5%)、東行きで324台中91台(28.0%)の後続車がゼブラゾーンに入り停車中のバスを追い越す姿が見られました。これはもはや、追い越しが常態化していると言わざるを得ません。また、追い越し時には、車のさらに外周をバイクが回り込む姿もあり、非常に危険な状態もございました。
このことからも、函館市(国道277号)でも実施されているようにバス停留所にスペースを取り過ぎないアクセススペースを複数設けてはいかがでしょうか。

パネル⑤
9月市会 代表質問 京都党 江村理紗5

このパネルで示した案は、これまでの都市デザインの成果を活かしたもので、バスのハンドルを切る際の軌跡の特性、バスに乗る人の待合の位置、降りる人はスムーズに人の流れに出ていくことなど様々な条件がうまく処理されています。現状のテラス型バス停のスペースはバス3台分が並べるよう設計されていますが、例えばこういったアクセススペースを2台分設ければ渋滞リスクをある程度解消できるのではないでしょうか?
併せて、5月の代表質問では検討が難しいとのご回答でしたが、アメリカ・ミネアポリスのニコレットモールでは、ゆったりと曲がった道路が、実際に自動車の運行に支障がなく使われているだけでなく、潤いのある歩行者空間を作り出しているという実例もあります。今回の工事を機に、バス停の数が集約されたからこそ、現在のゼブラゾーンへの侵入が慢性化している課題解消のためにも、かつて銀座でも導入を検討されたゆったりと曲がった道路の形状について検討してはいかがでしょうか。
他にも市民からは四条通の一方通行化、週末など日時を限定しての歩行者天国、マイカーの侵入禁止など様々な提案が挙がりました。現状として、近隣住民、体の不自由な方や妊婦さんなどの、できる限りマイカーを望む方、また百貨店等が複数存在する商業エリアが市内で四条通しかないことを考慮するとハレーションが大きいと考えますが、四条通は拡幅工事の着工以前から慢性的な渋滞を抱えていたことから、京都市の交通まちづくりを考える好機として将来的な検討に含める余地はあります。
また、東大路通の整備においても触れさせていただきます。

パネル⑥
9月市会 代表質問 京都党 江村理紗6

現状、四条通一車線化に伴う交通渋滞を回避するために、先月より「バス停改札」を導入し、乗客を降ろしてからバス停で運賃回収をする対策がとられている状況を考慮しますと、このようなことが恒常的な形として望ましいものであるかは甚だ疑問であります。
そのため、東大路通の整備においても非常に交通量が多く迂回路の確保も一層困難なことから、今後の計画の方向性において極めて慎重に検討すべきです。市民からのアンケートも提示します。アンケートによりますと、東大路通の計画について、24%が「分からない」と回答されましたが、賛成18%に対し、反対が54%と3倍近い数字となりました。この結果を踏まえ、改めて今後の方向性としてどのようにお考えになりますか?市長のご所見をお聞かせください


以上で私の質問を終えます。口頭でアンケート結果の数字をお示しするには分かりにくい点もあったかと存じますが、ご清聴誠にありがとうございました。

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