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視察報告~最先端リサイクル事業と千両松エコ協議会~

京都党市議団視察報告書
平成24年4月5日
報告者:京都党常任幹事 上野文男

先般、実施した京都党市議団研修について、次の通り報告いたします。

研修実施日:平成24年4月5日(火曜日)13:30より
研修目的:「最先端リサイクル事業と千両松エコ協議会」について見識を深め、今後の京都党の政策立案に活用する。
研修先:日本ウエスト株式会社・アプナップ株式会社・株式会社山本清掃
旭興産業株式会社・木材開発株式会社・光アスコン株式会社・千両松地域エコ協議会
研修参加者:村山議員、佐々木議員、中島議員、江村議員、上野常任幹事

<千両松地域エコ協議会について>
説明者:日本ウエスト株式会社 三上恒親氏(常務取締役 事業推進室長)
同協議会は千両松地域で産業廃棄物処理等を営む企業が、地域とのコミュニケーション推進の為に発足した任意団体である。主たる活動として下記の活動を行っている。

①地域清掃活動
②AEDの設置
③消防訓練・防災教育

また上記活動を軸に「伏見ルネッサンスプラン」おける「横大路まちづくり協議会」へ積極的に参加している。

<日本ウエスト株式会社の事業取組>
京都市内を中心に企業や事業所から回収された廃棄物を原料にRPF(プラスチック及び紙から得られる燃料)を生産、サーマリサイクル(廃棄物を熱エネルギーに置き換え再資源化する)を実践している企業である。

一般的に原料となる廃棄物と汎用プラントがあれば容易にRPFは生産できるのだが日本ウエスト㈱では、その生産に厳しい基準を設け高品質のRPFを生産し、その結果、RPFでは日本国内初のJIS(日本工業規格)の認証を受けた。現在、その高い品質を評価され納入基準が厳しいとされる国内大手製紙会社にRPF製品を納入している。


<アプナップ株式会社>
日本ウエスト社の関連企業で市内を中心に一般家庭や企業、事業所、工事現場等から回収された段ボール、雑誌、新聞紙等の古紙を回収、分類。用途に応じた原料として資源リサイクルを行っている。

<株式会社山本清掃>
京都市内を中心に企業や事業所、工事現場などから出る廃棄物を回収し、自社工場にて廃棄物を選別し最終処理やサーマルリサイクルやマテリアルリサイクルを行っている。
建物解体現場から出る廃棄物を多く受け入れている。

<旭興産業株式会社 横大路リサイクルセンター>
京都市内の企業や事業所から回収、または京都市が回収した蛍光灯や廃電池の選別や回収を行っている。
横大路リサイクルセンターに集められた使用済み蛍光灯は破砕処理、廃電池は規格や種類によって選別され、北海道北見市にある野村興産株式会社に送られ用途に応じてリサイクルされている。
蛍光灯からは水銀、ガラス材。廃電池からは金属、亜鉛地金等が精製されている。

<木材開発株式会社 京都チップ工場>
家屋解体現場や工事現場、事業所から排出される廃材を収集、選別、破砕することによって資源化。用途(原料、燃料等)に応じて再資源化し販売を行っている。

<光アスコン株式会社 クリーンセンター>
光アスコン㈱といえば建設廃材、特に路盤廃材(アスファルトやコンクリート)再生で有名であるが、クリーンセンターでは医療系廃棄物の収集と最終処理を行っている.
地域の意見を十分に取り入れ国の排出ガス基準の1/50の数値でプラント運営を行っている。

~周辺地域の現状~
民有地周辺は比較的清掃や管理が行き届いており、以前と比べてその地域環境や衛生状態は飛躍的に改善されている。
しかし、下記写真の通り京都市が管理している施設や土地区画整理事業管理地周辺は依然として廃車両や家電やタイヤ等が不法投棄されている。一度、不法な廃棄がなされるとそこが廃棄ポイントになってしまい、次々とごみが捨てられる。この様な状況を防ぐには常に清潔で良好な環境状態を保つ事が大事であり「割れ窓理論」にもあるように不法廃棄への一番の抑止力は常にゴミのない街を維持することである。
このような京都市の管理地内やその周辺に不法に放棄された廃車両や古タイヤ、家電類のごみは地域の清掃活動だけでは解決することができないので市側が何らかの対策を講じなくてはいけない。
今後、京都党市会議員団もしっかりと取り組み、地域住民のサポートをしていかなくてはならない。

<洛南排水機場周辺に放置された車両とゴミ>

<京都市管理地周辺に廃棄された車両とゴミ> 伏見第三地区土地画整理事業用地周辺


↑いつの頃から放置してあるのか分らない年代物のボンネットトラックとロードローラー車


↑昔の家具調テレビは無料廃品回収業者でも単価の高い処理費用が請求される。

↑覆土の上に雑草が茂り、夏場には蚊やハエなどが群生し衛生状態が悪くなる。

~研修を終えて~
今回の研修で訪れた横大路、千両松地域(特に国道1号線東側)というと産業廃棄物処理業者が多く集まっている地区で路上には廃車両やゴミ(一般家庭、事業系)の不法投棄が絶えず、どちらかと言えば治安が悪く危険という印象があった。
しかし、研修日当日、施設間の移動を兼ねて千両松地域を歩いてみると以前様に路上に連なって放置されていた廃車両やタンスや冷蔵庫、テレビ等の不法投棄類は概ね姿を消していた。
この劇的ともいえる地域環境の改善はひとえにこの千両松地域の事業者で構成される千両松地域エコ協議会の活動の成果といえよう。
一般的に工業団地で事業者の連絡会議や協議会が結成されることはよくあることだが、その活動はあくまでも構成される事業者内で自己完結してしまうことが多い。
しかし、この千両松地域エコ協議会は積極的に地域活動に参加し地域住民との共存を目指している。世間では産業廃棄物を扱う仕事(事業者)に対しいわゆる3K(この場合は危険、汚い、怖い)の様な印象をもたれる事が多い。だが千両松地域エコ協議会に加盟する事業者は千両松地区で住民との地域環境改善活動と共に産業廃棄物処理業界に持たれている負のイメージを変えようと努力されている。
自ら地域の活動(ボランティアや清掃活動等)に積極的に参加し、すべてを包み隠さず公開し地域住民ととことん話し合いどんな小さな不安でも払拭し、同意を得る。また、地域住民の意見を取り入れ排ガス規制値を国の基準以上に厳しくし、操業時間を短くする。これは私企業である事業者にとって容易な事ではない。まさに身を切る様な努力をしているのがこの千両松地域エコ協議会なのである。その結果がこの千両松地区の目に見える地域環境改善であり地域から送られた感謝状なのである。
また今回、施設を見学させていただいた事業所の方は一様に「私たちの事業は地域の方に迷惑や心配をお掛けしている」と言う謙虚な態度には感銘を受けた。

私たち京都党もこの千両松地域における事業者と地域住民とのこの取り組みを新しいモデルケースとして積極的に他の地域で活用できないか検討すべきである。
また千両松地域エコ協議会の努力を無にしないように京都市が管理をしている区画整理事業地や洛南排水機場周辺の不法放置車両や不法投棄ゴミの処理を積極的に対応するよう市当局に強く働きかけるべきである。
文末に今回の研修に際し、操業中にかかわらず快く案内をして下さった千両松地域エコ協議会加盟の各事業所様と各種説明並びに現地のコーディネートをして下さった日本ウエスト株式会社 三上恒親氏(常務取締役 事業推進室長)に改めて感謝の気持ちを述べたい。

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